なぜ、インドネシアに行くのか。

自分が参加するプログラムについて

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 昨年の10月に同期4人とボランティアプログラムを立ち上げて(GV LEADというのだが)、

約、8ヶ月間活動してきた。

プログラムの概要としては春休み前までに、ボランティアプログラムの概要を考えて、春休みには海外に実際に訪れて、自分たちのボランティアプログラム協力してくれる団体や学校を探す。そして、完成したプログラムに次の夏休みに実際に参加するという感じであろうか。

アイセックに入った理由は、単純で、海外に安く行けるらしいっていうのと、高校時代の友達が入るというからである。

入ってからというものの、そこそこ活動してきたが、「海外っぽいことしてないなあ」と思い、後期から同期3~4人で海外に行って、ボランティアプログラムを作ることができるということで、ただ、受動的に、参加するというよりも面白そうと思い参加を決めた。

渡航地域は、全員で話し合った結果、インドネシアに決まり、そこで、教育格差にアプローチすることが決まった。

正直、自身は地球温暖化とか貧困とか教育だとか、社会問題に対して、当事者意識、スケールが大きすぎて今まで、日本でぬくぬくと育ってきた自分としてじゃわからないという感じであった。

海外に2週間以上滞在したことがなかったし、海外に行くといったら旅行くらいしか今まで経験していなかったので、単純に挑戦してみたいなという思いと、せっかくやるんだから5週間という期間の制約がある中で、絶対にどんな手を使っても完成させたいという気持ちがあった。

要は、別にボランティアに興味はなく、とにかく、胸を張って、大学1,2年性の間でやりきったと言える経験が欲しかったのである。

インドネシアでの経験

とはいっても、プログラムの完成だけのために、インドネシア行くのはさすがに精神的にはもたないなと思い、別に自分の中で小さな野望を立てることにした。

そう、サッカーである。

幼稚園から、サッカーをして、中学の時に所属していたチームの活動の一環でたまたまスペインに行く機会があった。

その中で、世界の選手たちと何回か試合を行い(様々な国からチームがくる大会に参加した)、初めて、サッカーのスケールの大きさとか、こんなにも世界に広がっているスポーツは他にないと思ったのである。

また、フットブレインという番組が昔から好きで、毎週見るようにしているのだが、その中で、アルビレックス新潟シンガポールというチームに関する回があった。

アルビレックス新潟シンガポールのプロローグに招待チームとして参加しており、メンバーは全て日本人で構成されている。去年はなんと、シンガポールで3冠を達成したのである。(とはいっても、シンガポールのチームではないからACLには参加できないのだが...)

そのチームを経営しているのは是永大輔さんという方で、若年ながら、アルビレックス新潟シンガポールの経営をカジノだったり、サッカースクールを開講することによって、経営を安定化しためちゃくちゃすごい人である。(いつかお会いして話してみたいという野望もある...)

この時から、普通、サッカーのリーグといえば、ヨーロッパで多くの人が関心を持っているけど、東南アジアだったり、ヨーロッパに比べれば、マイナーなリーグに興味を持つようになった。これからどんどん成熟して行くだろうし、なんか「挑戦!」みたいな感じでワクワクするからである。あとは、そのようなチームでプレーしている日本人もいて、なぜ、プレーしているのか、現地でプレーすることと日本でプレーすることの何が違うのかという点にも興味を持つようになった。

そういう背景もあって、インドネシアにいったら、絶対に現地の人とサッカーしたい!と思っていた。

実際、渡航すると、なんだかんだ、プログラム実現のための活動に追われたり、初めて、海外で一人とか、同期二人でジャカルタを動き回るのは抵抗があって、なかなか動き出せないでいた。

結局、5週間の滞在で現地の人とサッカーもしくはプレーできたのは2回だった。一回は、ジャカルタの中心の方に電車でいって、公園にいる子供達に声をかけて一緒にボールを蹴りあった。もう一回はというと、ボランティアプログラムを手伝ってくれていた、現地の大学生とフットサルのコートを予約してプレーをしたことである。結論から言うと、現地の子供たちとプレーした時の方がインパクトがすごかった。

というのも、まず、現地の子供たちはインドネシア語しか話せず、自分たちもインドネシア語を話せなかった。にもかかわらず、現地の子供達は一緒にサッカーしている間、ずっとよくわからないインドネシア語で話しかけてくれ、サッカーをしていなかったら、この子たちとコミュニケーションを取れないんだろうなあ、サッカーやべえなと率直に思った。さらに、もちろん裸足でプレーしていて、とにかくその3時間ほどはとにかく全員が笑顔だったのである。サッカーを一緒にプレーするだけで、その時間を共有して、コミュニケーションとって、楽しむことができる。こんなスポーツは他にあるだろうか。ボールひとつでいろんな人と繋がることができる。サッカーの凄さ、可能性、そして、ただ単純にサッカーがさらに好きになった。

なので、後悔としては、とにかく現地の人とあまり、サッカーができなかったことである。無論、ジャカルタだけじゃなくて、いろんなとこにいってサッカーをしたいと思った。

プログラムの主の目的であるボランティアプログラムの完成に関しては、滞在中に80%くらい達成した。そして、現地の大学生に引き継いでいる。

サッカーのことしか今まで、書いていないから、ちょっとはプログラムについても書こうと思う。

プログラムの概要としては、現地の学校に生徒をインドネシアに企業に連れてき、その企業が何を行なっているのか、そこで働いている人は何を考えているのかというのがメインのアクティビティーであり、その前後に、自分が将来何をしたいのかについて、一緒に考えていこうというものである。

正直、プログラムの完成に関して、自分自身が寄与した貢献というのは全体の20%くらいであろうか。英語もできず、現地の人と話すときは、完全に同期に頼ってしまっていた。自分は弱い人間で、自分よりうまくできる人がいれば、その人に完全に丸投げしてしまう傾向がある。結局、5週間の活動の中で、「めちゃくちゃコミュニケーションできた!」と言い張ることはできなかった。

だらだらと自分のプログラムの経験を書いてきたが、なぜ、自分たちが関わったプログラムに自分たちで体験するのかについて書こうと思う。

まず、

最後まで見届ける

ということである。

10月から長い時間をかけて、考えたプログラムに対して、途中でやめたり、投げ出したりするのは、なんかもったいないなと思う。というか、見届ける義務があるのかと思う。自分がインドネシアでこのような体験ができたのは、様々な人の助けがあったからであると思っている。両親はもちろんのこと、日本で手助けをしてくれた先輩や、同期、現地で一緒に活動してくれた学生。また、面白いねといって、プログラムに協力してくれた現地の学校や、企業様。一つの事象には、様々な人が関わって、成り立っている。自分自身もよく忘れがちになるけど、色々な人がいてこそ、成り立っているのである。だからこそ、最後まで、プログラムを見届けて、現地の生徒に「楽しかった」「良い経験になった」と言われるまでは最低限やらないと、やる意味、価値がない。ただの自己満で終わる。恩を仇で返すことになりかねない。だから、現地でのボランティア活動はやりきることを意識して、行いたいと思う。

そして、次に

サッカー

である。とはいっても、人には息抜きというものが必要で、前回のインドネシア滞在でサッカーの楽しさ、面白さに目覚めた今、絶対に現地の子供たち、生徒たちとサッカーをしたい。また、将来的に、どんな形であれ、サッカーと世界に関わる仕事に就きたいと思っている。(あわよくば、どこかのサッカークラブの経営者になれたらいいなと思っている。) そして、現地のISL、つまりインドネシアスーパーリーグの試合を観戦したい。インドネシアでプレーしている選手に話を聞きたい。現地のプロサッカークラブを訪問してみたいという野望もある。この野望達成のため、日本でも着実に準備していきたいと思う。

 

長々と書いてしまったが、以上が、自分がインドネシアにいく理由である。